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2006年 02月 28日
巻機山【3日目】
米子沢滑降 2006年2月25日(土)

 天気予報では一日中晴天だったが、前夜なかなか雲が取れず、不安に思いながら眠りに就いた。4時頃起床して、用を足しにテントの外へ出ると、満天の星が煌めいていた。最高。

 夜が明け始めるかどうかの時間に出発。昨日と同じ井戸尾根を登る。今日は視界もバッチリ利く。迷うことなく最短ルートで尾根上部に出る。クラストした「壁」はエッジが効かず登りづらかったが、クトーを出すタイミングを逃してそのまま登り切った。

 高度を上げて行くに連れて、お日様も高く昇る。振り返れば谷川連峰の大パノラマ。
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清水峠から七ツ小屋山の稜線、その後ろには谷川岳のピークが見える。
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奥、中央左が仙ノ倉山、その右側が平標山。先週滑った平標沢もよく見える。写真は二枚とも井戸尾根1400m付近から撮影。

 前巻機山頂下の急斜面に入って、やっとクトーを装着した。さすがにこの辺りで滑落しようものなら一大事。そしてクラストした急斜面をガシガシ登り切って、前巻機山頂。いったん降ってから登り返して巻機山山頂へ向かう。周囲の景色は素晴らしい。あまりの絶景に歩みが止まりがち。前巻機から見る巻機山の柔肌はかなりそそる。
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 巻機山山頂はだだっ広い平原状になっている。とてもなだらかだ。ドコがピークなのか分かりにくい。適当に記念写真を撮って周囲の景色を観賞。軽く食べて凍りかけたペットボトルの水を飲む。そしてスキーの仕度をする。

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 ホントはいつまでも周囲の景色を眺めていたかったが、雪が腐る前にドロップしなければ。それに帰りのバスの時間もあるし。10時半にドロップイン。米子沢は素晴らしい斜面だ。雪質は相変わらず圧雪されたゲレンデのようだったが、この際そんなことは気にならない。
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 1100m付近まで降ると、右岸の尾根に小規模な全層雪崩があったようで、デブリに行く手を阻まれる。左岸の斜面をトラバースして通過。なんて事はないがちーとばかりドキッとした。
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 最後の方で、傾斜が緩やかになってきても、きょうは板が止まることはなかった。雪質は春のようなザラメだが、気温が高くなる前に下れたのが良かったのだろう。実に標高差1200mあまりを一気に滑り降りて、そのままBCの真ん前に滑り込む。

 少し休んでBCを撤収。長いようで短かった3日間だった。
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by w_bunz | 2006-02-28 21:37 | 雪遊
2006年 02月 27日
巻機山【2日目】
井戸尾根滑降 2006年2月24日(金)

 天気が良くない。雨は止んでいるがガスで視界が利かない。 夜明け前に目を覚ましていたが、行くべきかどうか判断がつかず、二度寝する。

 待っていれば少しは視界が回復するかと思って、ゆっくりしていたが、一向に状況は良くならず、シビレをきらして行動開始。 7時半にBCを出発した。

 井戸尾根に取り付くと直ぐに急登が始まる。人はこれを「井戸の壁」というらしい。視界が利かないためルートを見極められず、より傾斜のキツイ斜面に迷い込んでしまった。昨日の雨のためかクラストした急斜面にエッジも効き辛く、滑落しそうになりながらもどうにか脱出。

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 「壁」の上に出ると突然青空が見えてきた。ここからは樹林も徐々に疎らになってくる。時々ガスに覆われて視界がなくなったが、天気は明らかに回復基調にあるように思われた。ここで滑り降りてきたテレマーカーに出会う。視界が悪く、風も強いので降ってきたとのこと。ちょっと不安になる。

 依然天気は微妙だったが、行けるところまではがんばってみる。時間も充分あるし。前巻機直下の急斜面に達する頃にはだいぶ天気も安定してきた。しかし、天候の急変に備えてすばやく下れるように、シールを剥がしてツボ足に切り替える。雪は程良く締まっており歩き易かった。

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 前巻機の急斜面には大きくクラックが入っていた。今直ぐ崩壊するとは考えにくいが、今年は例年以上に警戒が必要だ。恐る恐る危険地帯を通過、後は一気に山頂を目指す。前巻機山頂に着いたのは11時半くらい。

 高度的には雲の上に出ているので、ガスに包まれてはいない。でも周囲の景色は今ひとつ。つまらないので早速降ることにした。来た道を引き返す。井戸尾根は台地状に幅が広いのでホワイトアウトすれば少々厄介だ。コースを誤ると谷底へ転落って事もありえる。

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 幸いにも天候が安定してきているので、何も考えずに滑り降りることが出来た。雪質はすでに春っぽい。2月にして春スキーだ。まあ、暦の上でも春だし、こんな年もあるか。井戸尾根上部は圧雪バーンのような感触で、まるでゲレンデを滑っているようだった。だたし自分の他に誰もいないから、貸し切りゲレンデである。超ゼイタク。

 概ね快適な滑降を楽しんだが、最大の難関はやはり「井戸の壁」。12時をまわって、気温の上昇とともに雪が腐っていた。スキーがまったく回らなくなる。急斜面の樹林で曲がれない。最悪だ。シュテムでもうまく曲がれない。急なところでは斜滑降、止まって、キックターン。やはり基本は大切なのだ。

 BCに戻って井戸尾根を見上げる。ガスに覆われている。ついさっきまであの雲の上にいたのに。


つづく
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by w_bunz | 2006-02-27 21:03 | 雪遊
2006年 02月 26日
巻機山【1日目】
停滞 2006年2月23日(木)

 天気図を見てあまり天気が良くはないだろうなとは思っていた。弱い雨が降り続いている。9時過ぎに登山口のある清水集落に着く。早速スキーに履き替えてベースキャンプ予定地へ向かう。

 BCは桜坂の米子橋付近の杉林内に設営。天気が良ければ予定地にテント一式デポして早速一本行っときたいところだが、今日はあいにく雨が止みそうもない。初日の行動はあきらめてテントにまったりと停滞を決め込んだ。

 この場所はBCにはちょうど良い場所に思える。里からはちょいと離れて深山の雰囲気を味わえる。これから登る井戸尾根の末端を見上げるのもヨシ、何よりもどぉーんとそびえ立つ天狗岩は圧巻だ。とはいえ、この日は低く垂れ込めたガスのため何も見えず。

 また時折聞こえてくる小規模な雪崩の音も気が引き締まる思いだ。もちろんここは安全地帯だし、ケイタイの電波も届いているので(当方はAUユーザ)天気予報など随時ゲットできる。

 テントの設営やらなにやら時間を費やしてもまだまだ昼にもならない。ソロキャンプの退屈は如何ともしがたいのだ。

つづく
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by w_bunz | 2006-02-26 19:41 | 雪遊
2006年 02月 25日
巻機山【速報】
【山域】巻機山 1967m
【場所】新潟県
【日時】2月23日(木)〜25日(土)
【天候】雨、曇り、快晴
【コース】初日、悪天候のため行動中止。二日目、前巻機山まで井戸尾根往復。3日目、井戸尾根から巻機山山頂まで登って米子沢滑降。
【メンバー】単独
【装備】K2サミットSL153cm/フリッチディアミール/ローバーストラクチュラライト

2泊3日で巻機山へ行って来た 
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詳細は近日中に to be continued....
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by w_bunz | 2006-02-25 20:53 | 雪遊
2006年 02月 21日
平標山 平標沢【その3】
2006年2月18日(土)

 快適な滑降はそう長くは続かない。標高1200mくらいまで来るとじょじょに斜度が無くなって直滑降しなければ止まりそうになってくる。雪質も湿っぽくなってくるし。カンバコギ沢出合の辺りまで来ると直滑降も適わなくなる。

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 滑らなくなってきたところで、ヒールフリーにして歩き始める。歩くとはいってもスキーだ。斜度があるうちは、歩くと滑るの中間って感じ。ふと脇見をすればカモシカがこっちをジッと見ている。

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 何とも不思議な動物だ。野生のケモノにしては警戒心が無さ過ぎる。山中で出会っても、逃げるでもなし、こちらをジーッと見入って動こうとしないことが多い。ライチョウなんかも警戒心が薄いようだし、深山あるいは高山の動物は、人に対して警戒する必要に迫られなかったからかも知れない。

 ダイコンオロシ沢出合で初めて沢の割れている場所に出くわす。以後、左岸を行く。とはいうものの、今年はホントに雪が多く、スノーブリッジどころか完全に埋まっていて、バッキガ平を過ぎてもほとんど沢が流れている様を目にしなかった。

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 ウンザリするほど長い歩きを経て、16時20分くらいに土樽の県道に下山。41分の電車で湯沢へ戻るつもりでいたが、ギリギリなので次のに乗ることにしてゆっくり片付けて着替えなどした。

 ところが土樽駅に着いてビックリ。その41分の電車が最終だった。なんかの事情でそうなってるらしいが、直前にJR東日本のサイトで調べたのに、勝手にダイア替えるなよ。

 ステーションビバークか?でも明日は出勤だし。どうしよう。仕方ないので湯沢からタクシーを呼ぶ。駅周辺は携帯電話も圏外になりがち。公衆電話は雪に深く埋もれていて絶望的な気分になる。去年、ホームに出れば電話をかけられたことを思い出してどうにかタクシーを呼ぶことが出来た。

 平標は大好きだし、どの斜面も滑り堪えがある。もう何度も足を運んでいるが、北斜面の沢はもうこれで止めようかと思う。美味しいところを滑り終えた後のクソ長い林道歩きにはいささか辟易してきた。というかそれは拷問に近い。少なくとも単独の時は土樽へ下山するルートは止めます。

おしまい
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by w_bunz | 2006-02-21 22:13 | 雪遊
2006年 02月 20日
平標山 平標沢【その2】
2006年2月18日(土)

 午前11時過ぎには、三国峠へと続く上越国境稜線に出る。山頂までの高度差は200m弱。あと一踏ん張り、緩やかで広大な斜面に心躍る。

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 彼方に平標山の山頂標識がかすかに見え始め、急かされるように歩みを進める。ようやくこの日最初の入山者と思われる人物を視界に捉えた。しかし山頂まであとわずか、追いつくことは出来なかった。

 山頂で小休止、しばし周囲の絶景を観賞。お目当ての平標沢へのドロップ地点を探すためにシールを付けたままで、北西の無名ピークへと移動する。少し降って登り返すが、クラスト斜面にシールを貼ったままのスキーはエッジが効かず少々ビビル。

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 クラストした急斜面に直ドロップする度胸は持ち合わせていないので、ピークの少し先の緩斜面に飛び込むことにした。まずは腹ごしらえ、シールを剥がしてワックスをかける。風もほとんどなくて暖かく感じた。

 12時過ぎにドロップイン。かなりカリカリ。先程と違ってシールはないのでエッジは効く。斜度も普通なので恐くはなかったが、あまり楽しいものではない。 恐る恐るコースを選んで新雪斜面へと進む。

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 少し高度を下げて、新雪の斜面に入ると快適の一言に尽きる。パウダーと呼ぶほど軽くはないが、それっぽい滑りを楽しめた。スキーが巻き上げる雪煙を顔面に浴びるのはキモチイイ。

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 今季初になるパウダースキーにドーパミン炸裂。実はシーズンオフの間に滑り方を忘れてそうで不安になってたが、どうやら取り越し苦労、身体はちゃんと覚えている。

つづく
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by w_bunz | 2006-02-20 21:07 | 雪遊
2006年 02月 19日
平標山 平標沢【その1】
2006年2月18日(土)

 土曜ということもあり他に入山者がいるだろうと思っていたら、案の定しっかりトレースがあった。固い層の上に新雪がちょこっと乗っているだけなのでトレースがなくてもそこそこ歩きやすい。

 途中見た電光掲示では、マイナス5度とあった。風もなく晴れ渡っているせいか寒さはまったく感じない。せっせと歩けばむしろ暑いくらいで、早々に上着を脱いでとうとうアンダーウエア一枚になった。

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 ヤカイ沢の左岸から右側の尾根に取り付くと、急斜面に入り息が上がってしまったのか数人のパーティが大休止を取っている。挨拶して先を急ぐ。アッという間に3週間前に敗退した地点を通過。今日は調子がいいぞ。

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 1700mくらいで尾根の上に出るつもりで疎林の中をスイッチバックしながら登っていく。振り返れば苗場山がよく見える。独得なシェイプを持つ山だ。

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 尾根の上に出る頃、足下はクラストしていてシールがだんだんと噛まなくなってきた。かといって雪庇が大きく発達した稜線を歩くのも恐ろしい。クトーを付けてヤカイ沢側のクラスト斜面にもどる。こっちはこっちで滑落しそうで恐い。

つづく
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by w_bunz | 2006-02-19 23:45 | 雪遊
2006年 02月 18日
平標山 平標沢【速報】
【山域】平標山 1984m
【場所】新潟県 南魚沼郡湯沢町
【日時】2月18日(土)
【天候】快晴
【コース】ヤカイ沢左岸を遡上、1300m付近から進行方向右手の尾根に取り付き、稜線を経て平標山山頂。同山頂北西の無名ピークより平標沢へドロップ。仙ノ倉谷をひたすら歩いて土樽へ下山。
【メンバー】単独
【装備】K2サミットSL153cm/フリッチディアミール/ローバーストラクチュラライト

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by w_bunz | 2006-02-18 23:26 | 雪遊
2006年 02月 13日
自転車通勤ゲーム
 ルールは簡単だ。信号をまもる。足をついたらゲームオーバー。それだけで退屈で冗漫な通勤ライドはちょっとしたゲームに早変わり、か?

 自転車は乗っているだけで結構楽しいけども、それが毎日だと少しばかり飽きてくる。永年続けてきた自転車通勤もモチベーションが下がってくると厄介だ。今さら混雑した電車なんか乗りたくないし。

 以前にMTBベース車で通勤してたときは、MTBならではのお遊びもした。飛んだり跳ねたり。街には段差が多い。高層ビルの公開空地などの私有地は言うに及ばず、公園などの公有地でも至る所に段差がある。

 都市に段差が多いことの是非はここでは論じるつもりはないが、これらの多くにスケボー禁止などの看板が掲げられていることも見逃せない。スケーターはいろいろと肩身が狭くてお気の毒だ。まあ、それだけ世間に迷惑を掛けてきた実績があるわけだ。

 「自転車禁止とは一言も書いてないもーん」ということで、あんまりやんちゃを続けると、街中でも「MTB禁止」もあり得るか。個人的には禁止されようがどうなろうが一向に興味はないが、少なくとも公衆の面前でのアグレッシブなライディングは「公序良俗」に反するような気がする。飛び系だけでなく、スピードの出し過ぎも含めて、暴力的なライディングはNGってことで。大人気ないっす。

 では紳士的なライディングとはなんぞや。そんな高尚な議論はさておき、ノンビリと楽しむという方向性で行きましょう。通勤といっても朝は、あんまりゆっくりもしていられない。やっぱり遊ぶなら帰り道だ。昨日、一昨日と帰り道、ちょっとしたルールを設定してみた。

【ルールその1】信号(道交法)をまもる
【ルールその2】足をついたらゲームオーバー

 原則歩道を走り赤信号ならスタンディングスティルで待つか脇道へエスケープ。混雑した繁華街を避けて確実に乗り続けられるようにルートファインディング。意外にアタマを使う。そして疲れる。

 二日連続でゲームはクリアできた。簡単すぎる。ルールが緩すぎた。長い信号待ちでスタンディングが続かなくても、広い歩道ならぐるっと一周してやり直せるし。もっとルールを厳しく、というか制約を増やせば面白くなるかも。他にも遊び方はありそう。面白いかは保証しかねるが。

【迷宮ゲーム】見知らぬ住宅地で、本来自転車には適用されない、一方通行や進入禁止の標識に従って進む。もちろん足つきナシで。これはたまにやる。なかなか行きたい方向へ進めずイライラする(笑)
【スタンディングゲーム】サドルを取って乗る。座れない。ひたすらスタンディング。面白くなさそう。しかも変。「職質」受けること間違いなし(爆)

 キーワードは「日替わりマイルール」。ヒネリの利いた遊び方を考えれば、自転車通勤はまだまだ楽しくなりそうだ。
 
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by w_bunz | 2006-02-13 15:52 | 与太話