上日川峠 2008年7月29日(火)
裂石まで降りてきて、考える。ホントに行くのか?迷ったらとりあえず行ってみるか。峠道なら、力尽きた地点から引き返す事は簡単だから。
大菩薩峠への道に入ると、いきなりの急登。写真で見ても分かるほど急。実際はホントに急。前半はこれがひたすら続く。測ったわけではないが、10%前後のような気がする。一気に駆け上がりたいが、すでに峠ひとつ越えて足が残ってない。ダンシングというよりヨイヨイの盆踊り。
高度を稼ぐとところどころにビューポイントが。
さっき柳沢峠から下ってきた青梅街道の高架橋が見える。
こちらは旧塩山市街。
上日川峠に到着。ここは長ベエ小屋のまん前。あんまり峠の風情ってモンがないよ。とか、文句言ってる割には小屋の水場で水汲ませてもらってアリガトウ。現在の上日川峠は、大菩薩峠登山道や各方面への林道のジャンクションとして機能している場所で、駐車場まで完備された車道の峠だ。風情とか趣とかを求めるのが無理。
大菩薩湖と言うらしい。上日川ダムの人造湖の名前だ。大菩薩峠へは何度も足を運んでいるが初めて知った。これまたセンスのないネーミング。周囲にある一番有名な名前にあやかろうとは、筍山のスキー場と同じじゃ。ダサッ。今は緑が濃くて、周囲の様子が分かりにくいが、この山域は人工林なのだろうけど、カラ松林が多くて、落葉の季節以降はいい眺めが期待できるよ。
日川林道。手元の古い地図には『大菩薩鉢巻道路(建設中)』とある。現在では当に完成していて具合のよい舗装路が、湯ノ沢峠でおなじみの焼山沢林道へと繋がる。実はこの道がお目当てだったのだ。大菩薩湖付近から分けて、小金沢連嶺を巻くように焼山沢林道上部へ、およそ6,5km。小さなアップダウンを繰り返す。雲行きが怪しく、遠くで雷鳴が響き始めて少々不安だったけど、晴れてればきっと気持ちのよい道だ。
焼山沢林道へ出る。湯ノ沢峠まで2kmの地点。里からここまでは焼山沢林道も舗装済になっていた。湯ノ沢峠まではいまだに未舗装のようだ(未確認)。かつて湯ノ沢峠へ向かうため登った林道だが、これを下るのは初めてだ。当時は今ほど舗装が進んでいなかったと記憶している。