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2007年 05月 05日
長走沢、杓子沢、白馬2号雪渓【速報】
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【山域】北アルプス、白馬岳、杓子岳
【日時】2007年5月2日~4日
【天候】曇りのち雨、快晴、快晴
【コース】2日、猿倉から長走沢往復。3日、大雪渓から杓子岳山頂経由で杓子沢、双子尾根を乗越して長走沢を滑降。4日、大雪渓から白馬山頂へ、2号雪渓を滑降。



【5月2日曇りのち雨】
0700 猿倉発。長走沢に向けて出発。可能なら杓子のジャンクションピーク辺りまで往復したかった。天気は曇り。何度か擬似好天を繰り返しながら次第に天気は下り坂。

1000 天気は明らかに悪くなってきていて、最初雨だったのがだんだんと霙混じりに。2100mを越えた辺りで登高を断念。双子尾根側へトラバースして滑降の準備に取り掛かる。

1030 長走沢を滑降猿倉へ戻る。



【5月3日快晴】
0500 猿倉発。朝から快晴。長走沢を渉るところでスノーブリッジが今にも切れそう。

0620 白馬尻付近まで来る。いままで大雪渓なんて俗っぽくてツマラナイとタカをくくって見向きもしなかったが考えを改めた。これはすばらしい。

0800 岩室跡の急斜面手前まで来る。遠くから見るほど急ではなくスキーのまま登ることにした。

0845 葱平。ここで遅れ気味のパートナーを1時間ばかり待つ。天気は良いが風が強かった。

1053 最低鞍部。ここから杓子へ向かう

1205 杓子岳山頂。大きく張り出した雪庇で東壁を見下ろすことが出来ない。下から見る以上に恐ろしい感じ。西斜面をトラバース気味に滑降して、というか雪のあるところを拾って無理やり滑降、杓子のコルへ。ウインドクラストでガリガリ。

1230 杓子のコル。ここから杓子沢へドロップ。シュプールは無く広大な斜面をパートナーと独占。これは気持ちいい。あまり下まで滑り降りないようにして、三次郎沢をトラバースし双子尾根を乗越して長走沢へ滑り込む。

1405 長走沢へドロップ。今日すでに多くの人が滑ったのだろう。シュプール多数。

1500 猿倉へ帰還


【5月4日快晴】
0500 猿倉発。パートナーの厚意で本日は分かれての自由行動?となる。

0630 白馬尻

0840 葱平。急斜面で先行者のトレースを頂く。斜面上部で追いついてあいさつすることができた。ここから白馬山頂へ向かうが、だんだんと風が強くなり

0920 頂上宿舎付近。地形のせいか風が弱い。ここでスキーの準備を。シール剥がしてワックスかける。山頂まではアイゼンつぼ足で。白馬山荘手前ぐらいから東壁ぎりぎりを歩く。下を覗き込んでは震え上がる。オレの滑ろうとしている2号雪渓ってアレか?

1015 白馬山頂。賑わっていた。大雪渓からの登山者だけでなく白馬主稜から登攀してきたらしいパーティーとか。少し下ってドロップポイントを探す。

1035 2号雪渓へドロップイン。雪庇というほどのものではないがその縁は90度近い。少し突き崩して斜め横向き腰掛けて足を下ろす。山足スキーの足元を軽く踏み固めて、さあドロップ。

ゆっくりと滑り込んで最初の岩の前で停止。ここは慎重にキックターン。そして反対側の岩の前まで来て、ここで1発目のジャンプターン。キマッタァ。後はもう飛ぶように下っていくだけ。

登高中滑降ルートがよく見えなかったので不安は有ったが、結局重力に導かれるまま下っていく。上部では程よく緩い雪で自在にスキーをコントロールできた。

1050 ノド通過。中間部以降、だんだんと重くなり湿雪スラフが流れ始める。足を取られないよう後方を気にしつつ「ノド」ヘ突入。急斜面である。スラフより早く滑れば問題ないがここは慎重にターンごとにスラフをやり過ごしながら時間をかけて通過。

1100 大雪渓に出る。ノドを抜けたら安全地帯とはいかなかった。右手から合流するルンゼを湿雪がゆっくりと流れ続けている。まるで溶岩流のようにゆっくりと湧き出してくるかのように。これを嫌って左岸よりに大雪渓へ向けて下った。

1200 猿倉帰還


この後続々写真アップの予定、つづく

by w_bunz | 2007-05-05 13:16 | 雪遊


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