カテゴリ:雪遊( 147 )

2012年 05月 22日
敗退鹿島槍。で、布引沢【二日目】
二日目、ダメモトでもう一度鎌尾根を登る。やっぱりダメだった。


【実施日】2012年5月20日(日)
【天候】ほぼ快晴、山頂付近はガス

【山域】鹿島槍ヶ岳、布引山
【ルート】布引沢から鎌尾根を途中まで往復
【山行形態】山スキー



午前3時過ぎベースを発つ。まだ真っ暗。これでも遅かったかな。

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鎌尾根

ルートファインドを誤って、きわどい登攀をやらかすハメに。草付をよじったり、岩場をトラバったり、半分涙目で雪壁登攀。ようやく尾根の上に出た。そこから行ける所までガンバってみたが、雪は腐り始めるわ、雪崩の音が聞こえるわ、トドメにガスってきやがった。

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ドロップ地点から下を見ると

手元の高度計で約2400m付近。あらかじめスキーのワクシングを済ませてはいるけど、平坦な場所まで登って、登高中止。大休止してからドロップイン、まだ9時前。稜線あるいは山頂付近はガスの中。視界が利いてこその安全スキー。中止は妥当な判断だった。と、思いたいね、今さらだけど。

鎌尾根上から素直に右へ落ちると布引沢。それじゃ昨日と同じでツマランので、左手のルンゼにドロップイン。このルンゼは北俣谷へと切れ落ちているんだけど、下から見た限り雪は続いていなくて、途中から崖になって切れ落ちている。

「せーの」で飛び込んでみたが、早速湿雪雪崩。シャーベットの塊が遙か下へと流れ落ちていく。こりゃ、ダメだ。てなわけで、進路を右手へ取る。鎌尾根を乗っ越して布引沢へ復帰。このルンゼは好い。。雪のコンディションが好い時、再度挑んでみたい。




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鎌尾根を乗っ越して布引沢に戻ると昨日とほぼ同じラインで滑降。




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写真の中央付近がドロップ地点。その下のルンゼは北俣へと切れ落ちているので、どのみち途中で鎌尾根へエスケープしなければならないのがスリリングだ。いつか再訪して可能な限り下まで降ってみたいルンゼだ。



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今シーズンは、これで終わりにしようか。
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by w_bunz | 2012-05-22 19:28 | 雪遊
2012年 05月 22日
敗退鹿島槍。で、布引沢【一日目】
きのうの空模様がウソのように天気は回復した。が、回復直後は要注意。ベース付近では小雨だったけど、標高の高いところではどうだろう。それより何より、風が強くて、それも向かい風で難儀な登りだった。



【実施日】2012年5月19日(土)
【天候】ほぼ快晴

【山域】鹿島槍ヶ岳、布引山
【ルート】布引沢から鎌尾根を途中まで往復
【山行形態】山スキー


午前4時20分、夜明けと同時に西俣出合を出発。これでも遅かった。
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北俣谷の様子

朝の早い時間から雪に締りがなく、歩き始めの時点で、鹿島槍への登頂はムリと判断。でも北俣谷の様子が気にかかる。やはり昨日の寒気は雪を降らせたようで、標高の高い場所は冬の色をしている。感覚的なものに過ぎないが、色合いが冬山のそれに感じられた。



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鎌尾根の末端

鎌尾根末端に着いた頃には日差しがすっかり強くなっていて、暑い感じはするのだが、風が強くてジャケットを脱ぐに脱げず、服をどう着るかも登山の重要なテクニックだね。




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爺ヶ岳北峰

微妙な感じもあるが、爺の西沢も狙えたかもしれない。西俣のスノーブリッジは、かろうじて繋がっていたし。



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2000mくらいだったか、尾根の上に出た。稜線を忠実にトレースすると難儀な登りになりそうなので、雪崩の走路に入らないように気をつけながら布引沢を登ってきたが、ころあいを見て尾根筋に進路を取る。

午前9時頃になると突如風が収まる。同時に急激に雪が腐り始めた。対岸の布引東尾根からの雪崩が徐々に増え始める気配。布引沢上部からデブリが流れていくのも見えた。ここらが潮時。平坦な場所見つけてスキーに履き替える。危なくなったら即撤退が原則。あらかじめワックスしておいたので、履き替えだけ。即ドロップ。午前10時過ぎ。

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布引沢滑降中

写真でみると大したことないが、布引沢の上部はそれなりに斜度ある。40度強といったところか。ドロップした時、すでに雪腐ってたので、スロープカットで足下の湿雪が簡単に流れ始める。ターンなんてもってのほか。雪崩は鎌尾根の急斜面で発生。表層の腐った雪が流れてしまうようだ。

幸いにも大規模な雪崩の発生を見なかったけど、慎重にラインを読み、後方に警戒を怠らず、息を整えるのも確実な安全地帯で。

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ベースに戻ってもまだお昼過ぎ。沢の冷たい雪解け水で水浴び、ビール飲んで贅沢なひと時を過ごして、一日目終了。
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by w_bunz | 2012-05-22 16:08 | 雪遊
2012年 05月 21日
敗退鹿島槍。で、布引沢【移動日】
初日は移動日。昼過ぎに大谷原に到着。




【実施日】2012年5月18日(金)
【天候】弱雨



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西俣出合

今回は、西俣出合の堰堤を渡ったあたりにベースを定めた。予定では、さらに遡上して最上流の堰堤の上にキャンプはるつもりだったけど。予想外に降り続く雨に嫌気さしてここにした。それにこのあたりのスノーブリッジは既に崩壊。堰堤のトンネルを使わざるを得なかったけど、これがまた出口が雪に埋もれて、わずかに隙間あったが、これを出るためには3mの垂直壁をよじらねはならなかった。


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西俣出合の堰堤

キャンプには水場が必要だ。三国志でも水場の確保を無視して山頂に陣を敷いた馬謖は敗戦の責任を負うことになった。って、話が大げさだが。大谷原から約1時間の林道歩きだけど、水を持ってくのとでは大違い。



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爺ヶ岳西沢

まだなんとか繋がっているが、穴あり、近日中に崩壊か。この西沢も滑降対象としては悪くないのでいつの日か再訪したい。
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by w_bunz | 2012-05-21 22:21 | 雪遊
2012年 05月 21日
敗退鹿島槍。で、布引沢【速報】
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実は、はなから敗退のつもりで出かけた。前日、山スキーMLをチェックする。最近ではROMるだけのMLではあるが、あろうことか、ワシの計画とまったく同じコースで雪崩事故にあったヒトのレポートがアップされているではないか。

MLの記事を読んで弱気になる。安全登山には弱気なくらいがちょうど好いかも。計画では、布引沢から鎌尾根を登って鹿島槍南峰登頂後北俣谷滑降だったが、雪の腐りが早くて安全に滑降下山が出来そうもない。今回の山行のテーマは危なくなったら即撤退。実はこの判断が、一番難しいのではないか。

結局、雪が腐り始める頃、鎌尾根の途中からドロップ。「ちんけな山行だった感」は否めないけど、「大人の安全登山だった」感は十分。それに高度差1000mのダウンヒルを楽しんだし、それ以上を望むのはずうずうしいかもね。

山の様子をかいつまんで報告。
・布引沢では、気温の上昇に伴い、小規模な雪崩が頻発。特に右岸で。
・稜線の雪庇も崩壊の形跡あり、中腹にも落ちかけのブロック多数。
・急斜面ではスロープカットで湿雪雪崩発生。
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by w_bunz | 2012-05-21 21:32 | 雪遊
2012年 05月 02日
白馬鑓ヶ岳中央ルンゼと大雪渓【二発目】
昨日の疲れが取れないまま二日目。杓子岳の北西面ルンゼを狙ってたが、ガスで視界が利かずやむなく断念。大雪渓を最低鞍部へ往復というシンプルなものになった。

【実施日】2012年5月1日(月)
【天候】晴れ 稜線上ではくもり
【山行形態】山スキー
【メンバー】単独

【山域】白馬三山
【ルート】猿倉のBCから大雪渓から稜線の最低鞍部往復


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朝日を浴びた白馬岳

暗いうちにBCを発ってはいるが、馬尻の手前で完全に夜が明けてしまうのは昨日と同じ。

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この日は終始ガスって視界がいまひとつだった。大雪渓で視界が利かないとスキー場にいるのと変わり映えがしない。それもリフトのないゲレンデって感じ。


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最低鞍部

稜線の上に出てみたものの視界はないに等しい。この写真はわずかに白馬岳が見えた瞬間だ。終始視界ゼロといった感じ。杓子を目指していたが、杓子はまったく見えなかったよ。ちょっとだけ稜線を杓子に向けて移動してみたけど、視界利かないんじゃルンゼはおろか小雪渓も怖くて滑れないね。敗退。あきらめて最低鞍部へ戻りそこから滑降。


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大雪渓

大雪渓の名に恥ぬ迫力。思いっきり降っていいんだね?でもデブリでデコボコ。あんまり調子こくとすっ転げそう。
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by w_bunz | 2012-05-02 15:29 | 雪遊
2012年 05月 02日
白馬鑓ヶ岳中央ルンゼと大雪渓【一発目】
生来の出不精もののワシ。黄金週間中の人出を思うと気が進まずにいた。職場の先輩M氏に背中を押されるようにしてお出かけ。充分に計画を練る時間もなかったので、なじみのあるルートで。でも本格的なルートだ。お腹いっぱいです。

【実施日】2012年4月30日(日)
【天候】くもり 山頂付近では一時雹
【山行形態】山スキー
【メンバー】単独

【山域】白馬三山、白馬鑓ヶ岳
【ルート】猿倉のBCから大雪渓経由で杓子岳まいて鑓ヶ岳、中央ルンゼ滑降、小日向のコルを経てBC


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杓子岳と白馬岳

大雪渓を最低鞍部まで登って稜線上を歩いた。夏道は半分くらい露出していた。まあまあ歩きやすかったが、ところどころで雪の上を歩くことになり、クランポンはずした兼用靴では心許なかった。


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ライチョウ

北アルプスといえばライチョウか。名物?鑓ヶ岳山頂にあと数百メートルというところで、それまでのくもりから天候が急変。雪というかアラレが降り始めた。そんなころお約束のライチョウさんと出会う。こんなことは初めてだが、ザックに背負ったスキーがなんと放電し始めた。

背中からジリジリと音がする。高圧送電線から聞こえるあの音だ。スキーを触ってみるとビリッとくる。ヤバイ。どうやらカミナリ雲の中にいるらしい。少し下って待機。放電が収まったのを確認して再度山頂を目指す。


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鑓ヶr岳山頂から杓子沢をのぞく

鑓ヶ岳の山頂からドロップインすることは決めてたけど、杓子沢か中央ルンゼかはコンディションを見て決めることにしていた。この日はどっちも良さそうで、ならば中央ルンゼで。



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白馬鑓中央ルンゼ

ドロップイン直前の一枚。写りこんだスキーがわざとらしいね。11時過ぎだが、陽射しがなくて雪が腐っておらず、コンディションは上々のザラメ。

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ノド

ノド付近から下が、超バッドコンディション。雪が腐ってきたのはしょうがないとして、縦溝が酷く、太くて深い溝が無数に。文字通り右往左往しながら、横滑りでかわしたり、はまってみたり。
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by w_bunz | 2012-05-02 10:47 | 雪遊
2012年 05月 02日
白馬鑓ヶ岳中央ルンゼと大雪渓【速報】
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白馬三山、白馬駅前から

世間は黄金週間真っ只中。混雑したところに行くのは好きくないが行ってみる。2-3シーズンぶりになるか、久々のGW白馬。意外にも人出少なく、大雪渓も閑散としていた。

さて、今回のツアー、4月29日から二泊三日で猿倉ベースで、白馬鑓中央ルンゼなど滑ってきた。詳細は後で写真とともにアップの予定。とりあえずは、ご当地の状況について報告しておきます。

中央ルンゼ、上部は快適な滑降が楽しめた。当日の天候(曇り)が幸いして雪腐る前にドロップしたからだ。ただし、「ノド」付近から下はダメ。縦溝が深くて。特に「ノド」より下は、多数の溝が、広いもので幅1m弱、深さ70cm程度だろうか、無数に走っていて、どこを滑っても往く手を阻まれる。

もちろん、このルンゼを滑降しようってくらいの技量があれば、立ち往生なんてことはないだろうが、どうにも疲れる滑降になる。上部で、上質のザラメだった雪も下部に来るころは、シャーベット。流れ落ちる湿雪スラフも厄介だ。

余談だが、ご当地のほとんどのルンゼで似たような状況になっているように見えたので、GW後半お出かけの諸兄には注意されたし。
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by w_bunz | 2012-05-02 07:31 | 雪遊
2012年 04月 22日
針ノ木岳【おまけ】
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蓮華岳大沢

この沢、以前滑降したことがある。上から下までひたすら続く急斜面は、変化に乏しくてただ足が疲れるだけだったような印象しか残ってない。あまり幅広くないので、デブリなど障害物を避けづらいし、雪崩はもちろんヤバイし、スラフをやり過ごすにも難儀な感じで、あまり滑りたい気がしないが、蓮華岳山頂へは再度足を運んでみたいかな。もちろん雪のあるうちに。



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マヤクボのコルのライチョウ

前日曇天の下、グーグーとその鳴声だけは聞こえていたが一向に姿が見えなかった。この日は、期待通り会うことが出来た。といっても向こうは、人間なんかに会いたくは無かったろうが。マヤクボのコルの雪の融けて山肌の露になった場所で、期待通りご面会。



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針ノ木岳山頂で





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同じく山頂から
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by w_bunz | 2012-04-22 20:22 | 雪遊
2012年 04月 22日
針ノ木岳【2日目】
天気好いらしいんで、予定を1日延長して。待ってろよ、針ノ木岳。今日こそは、って。そんなに珍しくもないんだけどね。

【実施日】2012年4月21日(土)
【天候】晴れ
【山行形態】山スキー
【メンバー】単独

【山域】後立山、針ノ木岳
【ルート】扇沢駅付近のBCからスタート、針ノ木岳山頂へ往復

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モルゲンロートっぽい?
今朝は昨日より早めの出立。5時過ぎにBCをでる。



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大沢小屋付近から
今日は天気も好くて視界が利く。針ノ木岳山頂もよく見える。昨日自分が刻んだシュプールもくっきりと見える。写真では分かり辛いけど。



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針ノ木岳山頂
マヤクボ沢のテラスまで登ると山頂はいよいよ目の前。ただし雪は気温上昇とともに腐り始めて、登る足下がおぼつか無い。氷の上に軟いシャーベットが乗ってる感じ。クトー持って来なかったのは大失敗。

それでもなんとかマヤクボのコルまでは。そこからはクランポンに履き替え、手にはアックス。山頂を目指す。

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山頂ドロップイン
なんといっても山スキーの醍醐味は山頂からのドロップだね。ハイな気分で飛び込んでみたものの直ぐに現実に引き戻される。雪崩と呼ぶのは大げさすぎるけど、1っ発目のターンで一気に足下のシャーベットが流れ始めた。こいつに巻き込まれないようにやり過ごした後は、右へ右へと進路を取って思いのままに表層の湿雪を流し落としてやった。もちろん下の方には誰もいないことは確認済み。
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by w_bunz | 2012-04-22 18:49 | 雪遊
2012年 04月 22日
針ノ木岳【1日目】
久しぶりということで、針ノ木岳山頂へ往復のつもりが、進路を左に取り過ぎて、修正が利かなくてしかたなく・・・


【実施日】2012年4月20日(金)
【天候】擬似好天を繰り返して後小雪チラつく
【山行形態】山スキー
【メンバー】単独

【山域】後立山、針ノ木岳
【ルート】扇沢駅付近のBCからスタート、針ノ木岳の左側無名のピークまで往復。



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大沢小屋付近から
針ノ木岳山頂は写真奥。ガスでよく見えない。朝のうちは天気好かったんだけど。擬似好天がめぐってくる度にぬか喜び。


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お約束のデブリ
今年は少なめ?そんな印象を持った。過去ずいぶんとトウセンボされたような記憶がある。今年は通行に支障なし。


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針ノ木岳山頂
進路右手に針ノ木岳。そっちに行きたかったけど、登りやすいところ、雪の好いところ選んでたら、左へ左へと導かれて、針ノ木岳のひとつ左となりの無名ピークに登頂してしまった。まっ、いいか。


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無名ピークから
登ってみたものの、天気はかなり崩れてきて、小雪チラつくまでに。ガスも出てきてこれ以上悪くなったら困る。ささとドロップイン。視界悪くなっていて、急斜面怖かった。そんなに急傾斜ではないはずなんだけど、なにせよく見えないので、遠近感がつかめない。
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by w_bunz | 2012-04-22 18:17 | 雪遊